歴史家のニーアル・ファーガソンが何世紀にも及ぶ「災い」についてまとめた新著を出版した。新型コロナウイルス感染症の「災い」からアメリカ政治の「災い」まで、スペイン紙に語り尽した。 ニーアル・ファーガソン(57)は昨年、午後になるとよく、息子に「世界の終わり」について考えようと誘った。彼は9歳のトーマスと散歩しながら、どんなことが災害を恐ろしいものにしうるかについて考えた。 パンデミック初期の数ヵ月間、ファーガソン一家が滞在したモンタナの農場で哲学的な散歩をしながら、父と子は原子炉の故障や火山、地震について話し合った。 こうして、スタンフォード大学に在籍する気鋭の学者であり、保守であり、十数冊の著作を持つ論争好きな作家ファーガソンの頭のなかで、「災い」に関するアイディアが形を持ちはじめた。そして、それは『破滅:カタストロフィと政治』(未邦訳)という著書に出口を見出す。 本書は、火災、洪水、飢餓
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