食品スーパーの成城石井(横浜市)が次世代EDI(電子データ交換)の標準仕様である「流通BMS(ビジネスメッセージ標準)」の活用を軌道に乗せている。流通BMS導入の狙いは、今後の事業拡大に備え、成城石井と取引先である卸やメーカーとの間で発生する受発注業務を効率化することである。2009年3~4月に物流センターを新設したのに合わせ、流通BMSの利用を本格化した。既に、店舗の発注工数削減や伝票レス化、経理部門の労働時間の短縮など様々な面で効果が出ている。 流通BMS導入プロジェクトは、大久保恒夫代表取締役社長のトップダウンで始まった。2007年2月に就任した大久保社長は、ユニクロや良品計画、ドラッグイレブン(福岡県大野城市)など多くの小売業で経営指導をした経験を持つ。現在は流通業向けシステムコンサルティング会社であるリテイルサイエンス(東京・渋谷)の代表を兼務しており、この業界のシステムに精通し
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