企業のデフレ観は払拭されていない 2017年7-9月期の実質GDP成長率の2次速報値は、前期比年率換算で2.5%と、1次速報値の同1.4%から上方修正された。この「2.5%」という数字は、日本経済の成長率としてはまずまずの結果であった。 上方修正の理由は、1次速報では前期比で+0.2%の小幅上昇であった民間設備投資が、同+1.1%と大幅に上方修正されたことによるものである(年率換算だと+4.3%)。 筆者は、今後の日本経済の鍵は設備投資の回復であると考えていた。そして今回の設備投資の回復は、依然として日本でデフレ脱却プロセスが進行中であることを示唆しているものであり、とりあえずはホッとしたところである。 ただし、民間設備投資の拡大はようやく再開したばかりで、「4%」程度の伸び率ではまだまだ不十分である。特に、法人企業の「フリーキャッシュフロー(ここでは、税引き後利益と減価償却費の合計値から
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