小学生くらいのころから、夏休みにおばあちゃんちに遊びに行っていました。 私が子どもの時の、ある年の夏休み。 「おじいちゃんがいるから。」と言って、おばあちゃんが出かけていきました。 夕方には母が迎えにくるのがわかっていたので、部屋で猫と遊んでいました。 猫は気まぐれなのか、ちょっと遊んだらどこかに行ってしまい、すごい広い畳の部屋でひとりぼっちになりました。おじいちゃんは、畑にいるみたい。 田舎なので何も音がしなくて、柱時計がカチコチする音しか聞こえてきません。 いつも住んでいるうちではないし、ここのうちのご近所さんもお盆でどこかに行っているみたい。 縁側に座って、ぼーっと庭を見ていたら、急にすごい孤独感のようなものに襲われて、涙が出てきました。 みんなどこかに行ってしまった。 誰もいない。 自分ひとりになってしまった。 という感じの、なんとも言えない寂しさでいっぱいになって泣いていたら、畑