AIによって特定のソフトウェアとほぼ同じ機能を再実装させ、その結果としてライセンスまで変える、いわゆるライセンスウォッシュとも評され得る行為ができるのか?という論点は以前から繰り返し語られてきた。しかし、研究目的の再実装の議論はさておき、これまでは実際に実用的なツールで大規模な再実装が行われ、しかも同じプロジェクト名のままライセンス変更まで行われた事例はほぼなかったと思う。ところが、2026年3月、Pythonの文字エンコーディング検出ライブラリであるchardetにおいて、まさにそのような事態が起きたのである。公開文書上においてchardet 7.0.0はAI支援による「Ground-up, MIT-licensed rewrite」(MITライセンスによる最初からの書き直し)と位置付けられ、従来のGNU LGPLからMITライセンスへと切り替えられている。そして、chardetの原作者

