れいわ新選組の山本太郎代表が10月8日夜、JR新宿駅前で街頭演説し、衆院選に東京8区から出馬すると表明した。自民党の石原伸晃元幹事長に直接対決を挑み、全国屈指の注目区として世論の関心を集める「サプライズ」を狙ったものだった。 ところが、立憲民主党などから山本氏の出馬に異論が噴出し、野党共闘内部は衆院選を目前に大もめだ。 東京8区には、立憲民主党新顔の吉田晴美氏、共産党新顔の上保匡勇氏、れいわ新顔の辻村千尋氏が名乗りをあげ、野党一本化の調整が進んでいた。山本氏は辻村氏をれいわの比例北陸信越ブロックに移し、自らがかつて国政選挙に初挑戦した東京8区と比例東京ブロックに重複立候補して悲願の国政復帰を目指す。 立憲民主党の枝野幸男代表は9日、「率直に言って困惑をしている」「山本さんがこのまま突っ込めば自民党を喜ばせるだけだ」と語り、山本氏が一方的に出馬表明に踏み切ったとの姿勢を示した。 立憲民主党は