貧しくて医療が受けられず、死亡する人も少なくないインドネシアで、お金の代わりにゴミを持ち込めば無料で診察や薬を受け取ることができる診療所が開設され、注目されています。 インドネシアは経済発展によって豊かになる人がいる一方で、貧困のため、今もおよそ40%の国民が公的な医療保険さえ受けることができません。もっと多くの人が医療を受けられるようにしようと、アルビンサイドさんが目をつけたのが、回収やリサイクル制度が整備されず問題となっていた「ゴミ」でした。 診療を受けたい人は診療所に毎月、段ボールやプラスチックなど日本円でおよそ90円分のゴミを持ち込むと保険証が発行されます。診療所は、集めたゴミを廃品回収業者に売ることで運営費を生み出し、ゴミをおさめている人は毎月2回までは無料で診察を受けられる仕組みです。利用者は、この2年で200人に増えました。 その1人、かつて4人の娘を病気で亡くしたマイムナさ