山口県北部の阿武町(あぶちょう)が4630万円を誤って振り込み、無職田口翔容疑者(24)が逮捕された事件で、町が容疑者の出金先の決済代行会社3社の銀行口座に対し、仮差し押さえの手続きをした時点で、これらの口座の残高が3社で計約600万円だったことが26日、分かった。 容疑者の代理人弁護士によると、容疑者の宇部市内の指定口座からは誤振込当日の4月8日から同18日(19日付)まで、34回にわたり4633万1922円が出金。出金先はデビット決済と決済代行会社3社で、デビット決済には計340万1071円、A社には計3592万4691円、B社には300万円、C社には400万円が出金されていた(※別に振込手数料が計6160円)。 町側は、容疑者が税金を滞納していたため国税徴収法や地方税法などに基づいて回収に乗りだし、4月下旬に2つの銀行にあった決済代行会社の3口座の仮差し押さえを申し立てた。容疑者と会