今季序盤から苦戦が続いたメルセデスは、アップデート投入によりここ数戦は好調が続いていた。イギリスGPやオーストリアGPでは二強にも迫る走りを見せ、ポール・リカール・サーキットのスムーズな路面とコースレイアウトから、フランスGPではさらにその差は縮まっていくというのが大方の予想だった。 しかしフリー走行からメルセデスは苦戦。予選ではハミルトンが4番手の1分31秒765を記録し、本人もQ3での最終アタックを「美しいラップ。本当にいい感じ」だと語ったが、シャルル・ルクレール(フェラーリ)のポールポジションタイム(1分30秒872)からは0.893秒差という結果に終わっている。 チームメイトのジョージ・ラッセルも、ランド・ノリス(マクラーレン)に及ばず6番手となった。 ハミルトンは予選セッション終了後、次のようにコメントしている。 「なぜか、僕らは今回(二強から)かなり遅れている。全体的にそうだ」