UISSはユーザー企業における情報システム人材の育成を目指した標準だ。しかし、導入企業はまだ少なく、ユーザー企業のIT人材育成に効果を発揮しているとはいえない状態だ。今回はUISSの現状を確認したうえで、導入が進んでいない原因を追究し、解決の道を検討する。 UISS(情報システムユーザースキル標準:Users' Information Systems Skill Standards)は、ユーザー企業における情報システムに携わる人材育成を目的に、2006年6月に情報処理機構(IPA)、日本情報システムユーザー協会(JUAS)、経済産業省からVer1.0がリリースされた後、さらに改訂が行われ、最新版は2009年3月に公表されたVer2.1である。 しかし、まだ導入している企業は少なく、ユーザー企業のIT人材育成に効果を発揮しているとはいえない状態である。ここでは、UISSの現状を確認したうえで