アンソニー・ブラウンは、1976年の絵本デビューから現在まで36年の間に、約40冊の絵本を世のなかに送り出してきました。本展では、そのなかから日本で翻訳出版された絵本を中心に、12冊の絵本の原画108点を4つのテーマに沿って紹介します。 展覧会のここに注目! (1) ゴリラを描かせたら世界一!? アンソニー・ブラウンの描くゴリラはただの猿ではありません。人間のようです。ゴリラのみならず、チンパンジーなどの楽しい猿たちにも注目。 (2) イギリスで初めて国際アンデルセン賞を受賞した画家! 小さなノーベル賞とも言われ、2年に一度、全功績に対して国際児童図書評議会から与えられる名誉ある賞を、アンソニー・ブラウンは、イギリス人画家としては初めて2000年に受賞しました。 第1章 ゴリラ、チンパンジー、猿 猿を扱った絵本は古今東西いくつもありますが、そのなかでもブラウンの描くゴリラや猿はリアルさと迫