うつ病は20人に1人は生涯で一度は発症すると考えられており、決して珍しい疾患ではありません。 昔は「気持ちの問題」「甘えているだけ」などと誤解されてしまうことも多かった疾患ですが、最近では「気持ちの問題ではなく、疾患である」という事が少しずつ理解されるようになってきました。 近年では、うつ病は社会的にも大きな損失になってしまう事が明らかになってきています。 うつ病は病気ですから、一定の確率で発症してしまう事は仕方がありません。生きていれば病気を発症してしまう事はあります。そのため、「意図的に過剰なストレスをかけた」などの特殊な例外を除けば、うつ病を発症してしまった人には大きな責任はないでしょう。 大切なことは、日常生活や職場においてうつ病をなるべく発症しないような予防策をしっかりと作り、もしうつ病を発症してしまっても速やかに適切な治療を導入できる体制を国や企業といった大きなレベルで整えるこ