従来投与されている抗精神病薬から、シクレストに変更する場合、たいていの精神科医は、漸増、漸減で行うのではないかと思う。そう思う理由は、新発売の抗精神病薬は、資料の範囲でしか力価やどのような副作用が生じるかわからないからである。 ジプレキサとシクレストは同じカテゴリーの抗精神病薬だが、コントミン換算では、ややシクレストの方が弱い。同じ用量に移行すると、若干、薬を減らしたような感じになるはずである。 例えば、ジプレキサ10㎎はコントミン330㎎程度であるが、シクレスト10㎎はコントミン250㎎くらいになる。ジプレキサとシクレストは上限の用量は同じ20㎎なので、シクレストは最大限処方してもコントミン500㎎程度にしかならない。(ただ、コントミンは過去も日本人に500㎎も処方されにくかった。自律神経系副作用が多いからである) コントミン100㎎を基準とする等価換算 シクレスト 4㎎ エビリファイ