三環系抗うつ剤(TCA:Tricyclic Antidepressants)は1950年ごろから使われている、もっとも古い抗うつ剤です。 現在では新しい抗うつ剤が増えてきたため、古い三環系抗うつ剤が使われる事はあまりありません。しかし三環系抗うつ剤には、他の抗うつ剤にはない強力な効果があるため、限られた症例に対しては今でも有効な治療法の1つになります。 三環系抗うつ剤は安易に使って良いお薬ではありませんが、苦しんでいる患者さんの助けになる可能性を秘めた、頼れるお薬の1つなのです。 三環系抗うつ剤はどのような特徴を持つ抗うつ剤なのでしょうか。また使用に際してはどのような事に注意すればいいのでしょうか。 ここでは三環系抗うつ剤の特徴について紹介していきます。 1.三環系抗うつ剤にはどんなお薬があるのか 現在日本で処方可能な三環系抗うつ剤には8種類があります。ここではそのうち、主に用いられる5種
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