◆◆◆ 「みんな熟睡できず…簡単なことじゃない」 成長の跡をはっきりと示したのが、一度は見失いかけたワールドカップ出場権を手にするアウェーのオーストラリア戦(3月24日)。引き分けでもOKという条件のなか、彼らはあくまで勝ちにこだわった。前掛かりになる分、縦パスを引っ掛けられて何度もカウンターにさらされたものの、相手の体力が落ちた後半に2点を奪い取った。 「選手たちには積極か消極かプレーの選択が出てきたときには積極を取ってほしいと伝えていました。あそこまでカウンターを受けたくはなかったですけど(笑)。ただ、その積極性は認めてあげたい。引き分け以上が欲しいと考えたときに、受け身で戦って先制点を取られるとおそらく押し切られると思うんです。積極的であればたとえ失点しても取り返せるかなと考えていました」