夏は冷奴で、冬場はお鍋にいれて……冷蔵庫にあると何かとうれしい「豆腐」。最近では、コンビニでも手軽に購入できるようになっていますが、どんな時にどんな豆腐が合うのか、考えたことはありますか? 滋賀県彦根市で100年以上豆腐を作り続ける、老舗豆腐メーカー・棚橋食品の棚橋朋大さんに詳しいお話を聞いてみました。 絹ごし豆腐と木綿豆腐の一番の違いは、その食感です。絹ごし豆腐は、熱した豆乳ににがりを加え、よく混ぜて静かに置いておくことで固めて作るもの。なめらかで喉越しが良いため、冷奴としてそのまま食べたり、みそ汁に入れたりすると、つるんとおいしくいただけます。一方で、キメが細かく、崩れやすくて味も染み込みにくいため、鍋などに入れる際には注意が必要なのだとか。 木綿豆腐は、熱した豆乳ににがりを加えたのち、固まりかけているところを崩して、圧力をかけて押し固めながら作るもの。水分の量が少なく、しっかりとした