女優・工藤夕貴が山に登りはじめたのは、ここ数年のこと。今から8、9年前の富士山登頂をきっかけに、日本百名山を含むいくつもの山を登頂し、山に関連した番組等でも活躍している。また、現在放送中のドラマ『山女日記』(NHKBSプレミアム・湊かなえ原作)では、主人公の登山ガイド立花柚月役を務め、実際に自分の足で山を登り、高地での撮影にチャレンジした。どうして彼女が山に登るようになったのか。その理由を探るため、11月上旬に行われた上高地でのインタビューで、「旅」というキーワードを彼女に投げかけてみた。 「どうして山に登るのですか?」という質問に対して、工藤夕貴さんは深く考え始めた。 もちろん、きっかけはあったろうし、それは本人もよく知っているはずだ。だけども、山登りをはじめて数年が経った今、再び自分の中での山の存在が、変化を迎えているだと思う。 「変わらないものが、今世の中にあまりないからかな」と少し