人工知能(AI)技術の進展でクリエーターの未来が脅かされると懸念されている。イラストやグラビア写真などの作成で生成AIの完成度が上がってきたためだ。クリエーターの作品がAIの学習データとされ、クリエーターの作品の市場価値が損なわれるという皮肉な構造があり、著作権制度の対応が求められている。また対抗技術の開発が急がれる。(小寺貴之) 「学習」「利用」2段階で議論不可欠 「生成AIは市場を変える技術。変化は大きく不可逆ということは確実だ」と日本画像生成AIコンソーシアム(JIGAC)の望月逸平代表は説明する。本職はストックコンテンツ販売のアマナイメージズ(東京都千代田区)のAI倫理対応・政策企画責任者だ。AI研究者や弁護士、企業経営者20人とJIGACを立ち上げた。データ提供の許諾システムやデータ提供者への収益分配システムについて検討する。 AIの高度化でクリエーターとプラットフォームの関係は
■ 「ダウンロード違法化」で漏洩情報のWinny流通を抑止できるか 11月の情報ネットワーク法学会大会の個別発表で、「匿名ファイル交換ソフトで違法複製物をダウンロードした者の法的責任」というご発表があった。その際に私は質問をしたのであるが、その意味するところは聴衆の方々にもわかりにくいものだったと思われるので、その趣旨をここに書き留めておくことにする。その前に、その考察に至る背景から。 「ダウンロード違法化」を望むのは権利者だけではない いわゆる「ダウンロードの違法化」、つまり、違法複製物又は違法配信からの録音録画を著作権法30条の適用対象外とする著作権法改正に向けた文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会の検討は、昨今の反対派の論調では単純に「権利者(流通業者)の横暴」とみなされているようだが、私には、それとは別の動機によって(を伴って)推進されているように感じられる。 それはつまり、
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