この項目では、2009年の山岳遭難事故について説明しています。2002年の山岳遭難事故については「トムラウシ山遭難事故 (2002年)」をご覧ください。 トムラウシ山遭難事故(トムラウシやまそうなんじこ)は、2009年(平成21年)7月16日の早朝から夕方にかけて北海道大雪山系トムラウシ山が悪天候に見舞われ、ツアーガイドを含む登山者8名が低体温症で死亡した事故。夏山の山岳遭難事故としては近年まれにみる数の死者を出した惨事となった。 この事故は後に、日本山岳ガイド協会による第三者で構成する特別委員会「トムラウシ山遭難事故調査特別委員会」が設置され、2009年8月25日から5日間にわたり、金田正樹医師をリーダーとする4名のチームが2班に分かれ、遭難事故グループの行動や事故の事実関係を調査し、有識者の意見とともに報告書にまとめられた[1]。 事故が発生したトムラウシ山 (北側の忠別岳方面から望む