40年以上の歴史を持つ書道の公募展「全日展」で、優れた作品に与えられる「知事賞」が、実在しない疑いがある人物に与えられていたとして、少なくとも12の県に知事賞が返されていたことが分かりました。 作品の受け付けや審査はすべて主催者側で行っていて、県からは架空の人物に賞を贈っていた疑いもあるとして、抗議の声が上がっています。 「全日展」は東京・豊島区の任意団体「全日展書法会」が主催する書道の公募展で、文化庁や各都道府県が後援しています。 このうち、都道府県の名を冠した「知事賞」が、その都道府県から応募された優れた作品に与えられてきました。 しかし、去年11月に開かれた「全日展」の知事賞受賞作は、鳥取県や香川県、三重県など、少なくとも12の県の知事賞について、受賞者が賞の贈呈式に現れず、賞状を郵送しても宛先不明で届かなかったということです。 このため、主催者は、実在しない疑いがある人物に賞を出し