日本学術会議の梶田隆章会長は25日、任期満了に伴って今月末で退任するのを前に都内で記者会見し、「今期は会員任命問題に始まり、自主改革の取り組みや学術会議の在り方をめぐる議論など大きな変革を迫られる激動の期だった」と3年間を振り返った。 梶田会長は、菅義偉首相(当時)が、新会員候補6人の任命を拒否した直後の令和2年10月に就任。25日に公表した会長メッセージで「学術会議側には瑕疵(かし)はありません」と強調した上で、「任命問題の解決が私に課せられた最大の課題と認識してきた。今後も政府と協議をしていく必要がある。問題解決を望んでいる」と話した。 一方、学術会議の在り方をめぐっては、8月から内閣府に事務局を置いた有識者懇談会での議論が続いており、「(会員選考に第三者を関与させる)法改正案か、民間法人化かという2者択一ではなく、大局的な見方に立った議論を期待している」と注文をつけた。 後任の会長は
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