鹿児島大歯学部(鹿児島市)の卒業試験で、担当教授が勝手に採点ルールを変えるなどのずさんな採点により、08年度に5人、05年度に3人の計8人が卒業できずに留年していたことが、わかった。同大は27日、両卒業年度にさかのぼって卒業を認めると発表した。被害にあった学生によると、大学側は当初、制度として保障されていた成績の開示請求にも応じていなかった。卒業できなかったことで国家試験を受けられなかった学生からは怒りの声が上がっている。 同大によると、昨年11月にあった08年度卒業試験では、正答率30%未満の難易度が高い問題を採点対象から外すことを教授会で決めたが、試験作成と採点を担当した教授が独断で変更。「重要な問題だから」といった理由で除外するはずの36問中7問を勝手に採点対象にした。 ほかにも一つの設問を二重に加点したり、採点に加えなかったりした例もあった。 この結果、本来は合格した5人が合