国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)で、多額の税金を投入して造成した農地に自民党の金子原二郎参院議員(前県知事)と谷川弥一衆院議員の親族企業が入植していたことが発覚してから6年。谷川氏が代表取締役の企業が、この親族企業に出資していたことが28日、本紙の取材で判明。入植への関与を否定してきた両氏の釈明と矛盾することになります。(矢野昌弘) 関与否定の釈明と矛盾 事業の私物化として、問題になったのは農業生産法人の株式会社「T・G・F」の入植です。2007年1月の設立当初、谷川衆院議員の長男が代表取締役(当時)、その妻で金子参院議員の長女が取締役(同)を務めていました。 疑惑発覚当時、谷川議員はT社について、「(会社が)どこにあるかも分からん」と弁明。自らの関与を否定してきました。 申請前日辞任 ところが本紙の調べによると、T社の株主の一つ、内装業の「ティーズデザイン」(長崎市)の代表取締役が谷川