上官らによる性的暴行の被害にあった元米軍兵士の女性らに取材したドキュメンタリー映画「インビジブル・ウォー」が米国で公開され、その実態に関心が高まっている。「上官の命令は絶対」などの軍の風土が、被害女性を沈黙させているとみられる。テキサス州の空軍基地では、教官らが日常的に新兵に関係を迫っていたというスキャンダルが持ち上がっている。きょうのテーマは「兵舎での性的暴行」とした。(SANKEI EXPRESS)女性兵士の戦争 「インビジブル・ウォー(The Invisible War)」は独立系映画を対象にしたサンダンス映画祭(1月、ユタ州)の長編ドキュメンタリー部門観客賞受賞作品。米軍内では、レイプなど性的暴行は2011年、3192件が報告された。だが、組織と事の性格上、被害が届けられないケースが多いとみられ、国防総省では、実態は年間約1万9000件とみている。 映画では、性的暴行の被害を受けた