1985年東京エレクトロン入社。1996年から2004年までABNアムロ証券、リーマンブラザーズ証券などで産業エレクトロニクス分野のアナリストを務めた後、富士通に転職、半導体部門の経営戦略に従事。2010年よりIHS Markitで、半導体をはじめとしたエレクトロニクス分野全般の調査・分析を担当。2017年9月に同社を退社し、同年10月からコンサルティング会社Grossberg合同会社に専任。 これまでルネサスは、米Intersil(インターシル)、米IDT、英Dialog Semiconductor(ダイアログ・セミコンダクター)を買収する大がかりなM&Aを実施してきた。しかし、外部から見ていて、納得できるM&AはDialogだけであり、IntersilおよびIDTに関してはいまだ納得できていない、というのが筆者の本音である。 アナログIC分野を強化する目的でIntersilを買収した際