岸田文雄首相は11日、「法相は死刑のはんこを押す地味な役職」と9日に発言し、批判が強まっている葉梨康弘法相(63)を更迭する意向を固めた。岸田内閣では世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題をめぐり先月24日に辞任した山際大志郎前経済再生担当相に続く辞任で、政権への大きな打撃となる。 葉梨氏は11日の記者会見で、過去の会合でも複数回同様の発言をしたと明らかにし「全て撤回する」と述べた。9日以外では東京都内での3件の会合、地元での複数回の会合で同様の発言をしたと明らかにした。 葉梨氏は、問題発言のうち「外務省と法務省は票とお金に縁がない。法相になってもお金は集まらない」とする部分は取り消していなかったが、一転撤回を表明した。進退に関しては「任命権者は首相なので、私にできることは至らなさを反省し、法務行政に全力を尽くすことだ」と述べるにとどめた。 葉梨氏は自民党岸田派(宏池会)に所属。9日、東京