ケンドリック・ラマーは、現時点のウェストコーストを代表する最高のラッパーだ。bmrでは、雑誌時代の2011年8月号(いわゆる「ニュー・ウェスト」をメインとした号だった)でインタビューを掲載しており、メジャー・デビュー前から注目していたことになる。そんな彼の初メジャー作『good kid, m.A.A.d city』のリリース前後から追い続けて半年以上、やっと実現したインタビュー。西海岸のニュー・キングにして「コンプトンのグッド・キッド」の発言録だ。〈FUJI ROCK FESTIVAL〉での来日にあわせて読むべし。 取材・文/塚田桂子 Text by Keiko Tsukada [Kendrick Lamar interview p.1] 外界の状況と一生関わらず、「コンプトン=全世界」という価値観の中で生きている人がたくさんいる。そういう環境だと、ギャングバンギンにどれだけ身を投じたかで