少子化とは、「子どもを取り巻く大人の数が増えること」 昔に比べて周囲に大人の数が増えているので、子どもは、子ども同士で過ごすよりも、大人と過ごす時間が増えています。口調や態度や考え方が大人のそれに似てくるのも当然と言えます。 現に子どもたちだけで過ごせる時間や場所はどんどん減っており、公園や広場に行けば誰かと野球やサッカーができたのもひと昔前のこと。子どもが少ないため、地元などでチームを組まないと数が集まらず、試合もできない。そうなるとそこには監督やコーチとしてお父さん、そのサポートとしてお母さんという大人が加わります。大人がお膳立てし、習いごとのようにスケジュールを組む必要があるのです。こうなってくると、かつてのように放課後、気軽に友達の家に遊びにも行けなくなります。「○○君は今日はサッカーの練習だから」「××ちゃんは週末は塾だから」──子ども同士で一緒に遊ぶ日の調整をするために、スケジ