山陽道をめぐる旅の第二回、前回の倉敷市美観地区に続き、 倉敷市真備町、町名の由来 歴史上の人物が町名に採用された場所、岡山県倉敷市真備町を歩いてみましょう。 大東亜戦争後の六町村合併で誕生した岡山県吉備郡真備町は平成の大合併で倉敷市に編入し、 現在もこの土地が生んだ奈良時代の偉人、吉備真備の名前が町名に残されています。 日本の古代国家形成に大きな役割を果たし、日本史上のスーパースターともいえる吉備真備に関する史跡をめぐる今回の旅ですが、まずは彼とこの地の歴史を語る時に欠かすことはできない、山陽道、七道について、歴史を遡ってみましょう。 日本の古代国家形成と山陽道 今からおよそ1,300年前、古代日本において律令制国家が形成されていきます。後に奈良時代と呼ばれる頃の話です。 大陸文化を積極的に学ぶために行った遣隋使、遣唐使の派遣はそれに関わった人々が命を懸けて進めた外国との交流によって、天平