たとえば、往年の特撮ドラマが映画化されるとして、それが「仮面ライダー」だったり「ウルトラマン」だったりするのなら、世代を超えて注目も浴びるだろう。ところが、そこまでメジャーでない作品が原作となると、うまくすればマニアの支持を集めるかもしれないが、大半はそれほどの注目も浴びずに終わってしまう。 オタク文化は日本が世界に誇るコンテンツ……とかなんとか言ってみたところで、やはり世間一般はオタク文化の上っ面にしか興味がないからだ。 そして「電人ザボーガー」は、お世辞にもメジャーとは言い難い作品だ。むしろマニア向け。マニア向けと評されるのは、オタク方面にとっては少しも悪口ではないが、商業的にはあまり歓迎されたことではない。「東映~!」とか、「円谷~!」とか、「石ノ森~!」とかだったら世間への通りもいいのだが、「ピープロ~」では、普通の人の心にはちょっと届きにくい。 だから、「電人ザボーガー」が映画化