またDurex社調査に関する図録2314の「お金をもらったセックス」の比率を見ると日本のデータはないがアジア諸国の売買春の比率は概して高くなっており、上記報告書が指摘する性行動のアジア性を裏づけていると考えることも可能である。 日本人のセックス回数の少なさは住宅事情や家庭内の親子の距離などの影響を受けていると考えられ、少子化や家庭生活、ストレス、社会風俗等の点からも問題である。民族性とむすびつけて考える必要はない。日本人のセックス回数はかつてはむしろ多すぎると考えられていたことがある。 食物史の大家である篠田統は、1961年に刊行され、1970年に復刊された「米の文化史」の中で、精子を構成する特殊アミノ酸のアルギニンについて食品ごとの含有率を調べると、米と肉が小麦粉やミルクを大きく上回ることから米食国民である日本人のセックス頻度の多さがもたらされるとしている。 「アメリカ人のミルクの消費量