米国に来てから1年7カ月ほどが過ぎ、子供たちの英語が上達している。11歳の長男が友達と一緒にいる様子を観察していると、自分から話しかけることも多いようだし、言い争いもできるらしい。5歳の次男は幼稚園で、よく状況を把握して先生の手をやかせない「優等生」だという。 2人とも30代になって英語を使う練習を始めた私と違って発音もきれいだ。お調子者の次男は私がハンバーガーをテークアウトしてくると、「お店の人に英語がヘタだって言われなかった?」とちゃかす。外国語習得の一番の障害は苦手意識だと思うので、子供たちの自信は素直にうれしい。 ただ、米国は移民の国なので英語のかたちもさまざまだ。取材中に出会う発音からも、スペイン語、ロシア語、中国語といったさまざまな言語の影を感じる。自らの猛烈な子育てをテーマにした著書「タイガー・マザー」で話題になった中国系米国人のエイミー・チュア・エール大学教授は、娘たちに「