「抗日ドラマ? ええ、毎日のように見ていますよ。私はもう定年退職して、ひまを持て余していますからね。どうしても見たいっていうわけじゃないけど、テレビをつけると放送しているので、つい見ちゃうのよ」 こう屈託なく語るのは、上海に住む元教師の女性(58歳)だ。私は取材でしばしば中国を訪れるが、ホテルでテレビをつけるたびに放送しているのが抗日ドラマ。職業柄、仕事半分、興味本位半分で私もテレビに釘づけになってしまうが、日本では、「中国人の反日感情を高めている。けしからん」と報じられている中国独特の番組だ。 実のところ、中国人は抗日ドラマのことをどう思っているのだろうか? 私は拙著'''『中国人の誤解 日本人の誤解』(日経プレミアシリーズ)'''の取材のため、複数の中国人にこのテーマを投げかけてみたところ、意外な答えが返ってきた。 前出の女性はこう続ける。「別に日本が嫌いっていうわけじゃないんですよ。
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