【夜回り先生・水谷修 少数異見】犯罪者とその作品 ピエール瀧の事件で思うこと 拡大 「少数異見=3=」 俳優でミュージシャンのピエール瀧こと瀧正則容疑者(51)が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されて以来、関わった作品と犯罪を切り離して考えるべきか否かという論争が起きている。教育家の水谷修氏は、その本質を踏まえて持論を展開した。 ◇ ◇ ピエール瀧氏が、コカインの使用で逮捕されました。哀しいことです。そんな中、薬物自己責任論を持ち出す人たちがいます。薬物乱用は、人からものを奪う行為でもなく、傷つける行為でもない。被害に遭うのは、自分だけ。だから、彼の出演した映画や彼が関わった楽曲には罪はなく、それを、放映停止や配信、販売停止にすることは、やりすぎだ。私は、この考え方は危険だと考えています。 彼の作品を守ろうとしているたくさんの人たちに聞きたい。もし、彼の行った犯罪が、薬物乱用ではなく、殺人や強