いまやBLというジャンルも数十年前ほど“隠すもの”というイメージではなくなりました。ゲイカップルをテーマにした地上波ドラマがヒットを飛ばし、LGBTQという言葉を誰もが知るようになった現代においては、やはり求められるBL像も数十年前とは大きく異なっているはず。 平成~令和を経て、BL作品はどのように変わっていったのか? 『リンクス』(幻冬舎コミックス)、『マガジンビーボーイ 』(リブレ)、『on BLUE 』(祥伝社)、大手BL雑誌を手がける編集部員3名にBL業界の今まで、そして、これからについて語ってもらいました。 増田:『リンクス』を担当している増田です。編集歴は10年ほどで、BL歴は20年以上ですね。BLというジャンルを知らなかった中学時代、友人に「BLじゃないけどBLっぽい」作品だった『グラビテーション』を勧められて読んだのが始まりでした。 江崎:『マガジンビーボーイ』を担当してい