「ズッコケ三人組」シリーズで知られる児童文学作家で、広島での被爆体験を基に平和を訴えた那須正幹(なす・まさもと)さんが22日午後2時5分、肺気腫のため山口県防府市の病院で死去した。79歳。広島市出身。葬儀・告別式は近親者らで行う。 遺族によると、16日に自宅で倒れ、救急搬送された。 島根農科大(現島根大)卒。自動車のセールスマン、実家の書道塾の手伝いなどを経て、1960年代後半から同人誌で作品を発表。78年刊行の「それいけズッコケ三人組」が人気を集めて専業作家となった。同作はシリーズ化され、累計発行部数が2500万部を超えるベストセラーとなった。