誰かに伝えなければ永遠に失われてしまうストーリーがある。例えば2011年 北海道から東京に出稼ぎに来た土工のKさん(42才)が同じく土工のHさん(45才)のアパートにお世話になる。Hさんは週刊マンガを闇雲に買うのが趣味であり、その週に出る週刊マンガ(ジャンプ、ヤングジャンプ、マガジン、ヤングマガジン、サンデー、ビッグコミック、スピリッツ、モーニング、チャンピオン)の購入にデヅラ(日当)を惜しげもなく遣い、それらが山のように積んであるので部屋が狭い。なおも増え続ける週刊マンガにたまりかねたKさんがキレて部屋を出た次の日 3月11日金曜日、日本を未曾有の大地震が襲った。 「平山さん!!」おそらくマンガの山の下敷きになってしまったであろうHさんの名を叫び、Kさんは駆けつけたアパートの前にガックリと膝をおとすと「あれ工藤ちゃんどうしたの?」とHさんがコンビニ袋を手にアパートに戻ってきた。その袋の中
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