「近所の公園は、注意書きがとても多いです。こんなにたくさんの指摘が必要なのでしょうか」。福岡市の30代女性から、こんな声が届いた。記者が現場の市営住宅を訪ねると、赤い塗料で「サワガナイ」「ボールアテルナ」などの注意書きが植え込みや遊具などに多数あった。取材すると、住民の高齢化で自治会による公園管理が難しい中、ルール徹底を呼びかけざるをえない実態も見えてきた。 女性は昨年、福岡市内に引っ越してきた。近くの市営住宅の児童公園に小学生の長女と遊びに行き、注意書きの多さに驚いた。「異様な感じ。子どもは遊びにくいようだ」。ただ近くには、他に遊べるような公園は少ないという。 記者が現地へ行った。公園には、管理する市住宅供給公社と、運営を任されている市営住宅の自治会が共同で設置した看板に、「ごみを捨てない」「ボール遊びをしない」「大声を出して騒がない」などと書かれていた。 ただ看板のほかにも、赤い塗料で
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