フィリピンのバナナ農園労働者の窮状を訴える労働組合の幹部とジャミラ・セノさん(左)=18日午後、東京・丸の内の日本外国特派員協会 住友商事(東京)系の「スミフル・フィリピン」がミンダナオ島で経営するバナナ農園で働いていたフィリピン人の男女2人が18日、東京都内で記者会見し、現地の過酷な労働環境について説明し「労働者を支援してほしい」と訴えた。ストライキに加わった労働者が襲撃されるなど深刻な被害を受けており、今回の来日で住友商事に面会を求めたが、「現地で係争中」として断られたという。 2人は労働組合の幹部で、農園の労働者は正規雇用ではなく短期の雇用契約を繰り返していると説明。装備や工場の換気が不十分で、化学薬品による頭痛やめまいのほか、長時間労働が多く、休みも取れない状況と明かした。