投稿日: 2021年7月9日 19:00 TEXT: 御堀直嗣 PHOTO: WEB CARTOP/ポルシェ/メルセデス・ベンツ/ボルボ 厳格化する安全基準を満たすには大きくならざるを得なかった クルマの肥大化が止まらない。また、新車価格も高くなる傾向にある。 それらは、時代の要請といえる。ひとつは、1990年代から強化されてきた衝突安全性能の向上だ。 クルマが衝突した際に、人命を守るのは当然のこととはいえ、その衝突安全性能の基準速度が年を追うごとに高くなってきた。当然、衝突の衝撃は速度が高くなるほど大きくなり、より衝撃吸収能力が高く、なおかつ客室は堅牢で乗員の生存空間を守らなければならない。 衝撃吸収構造とは、簡単にいえば車体寸法に余裕があるかが一つの指標であり、衝突した場所から客室まで距離を稼げれば、その間に衝撃を吸収しやすくなる。結果的に車体寸法は大きくならざるを得ない。ことに側面衝
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