分業が進んだ結果、誰も業務全体の流れが分からない、チームワーク意識の消滅、正社員の減少と業務ノウハウの流出、アマチュア管理職の増大……。日本BPM協会の理事兼事務局長で、日本能率協会コンサルティング チーフコンサルタントの横川省三氏は、日本企業の現状をこう指摘する。「すべての企業ではない。しかし、7割の企業がこうなっている」。横川氏は「業務の複雑化やスピードの変化について行けていない。もう1度マネジメントを強化する必要がある」と訴える。 横川氏は12月4日に開催された日本ネクサウェブ主催の「Nexaweb Forum 2008」で講演した。マネジメントの強化はかつてのキーワードであれば、業務改善やBPRを指す。しかし、業務におけるITシステムへの依存が高まるにつれ、ITによるプロセスを無視した改善活動は意味がないようになった。横川氏はBPRの狙いの1つが業務オペレーションのロスだったと指摘
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