観光と健康診断を組み合わせた「観光医療」の態勢を整備しようと、独協医大(栃木県壬生町)は日光東照宮(同県日光市)と協力して「国際観光医療学会」(理事長・寺野彰独協医大学長)を9日、発足させる。国内屈指の観光都市の地の利と、質の高い健診を結び付けることで、中国人富裕層など新たな外国人観光客の掘り起こしにつなげる狙いだ。【浅見茂晴】 設立の中心となった日光市の独協医大日光医療センター(中元隆明病院長)は07年、地元・鬼怒川温泉のホテルと提携して「宿泊型人間ドック」をスタート。今年4月からは中国人看護師1人が常駐した「観光医療科」を新設し、これまでに中国人4人が受診した。 中元院長によると、中国の病院の医療設備は、上海など大都市では日本と差はないが、医療技術や信用度は日本に一日の長がある。 センターは上海の同済大付属同済医院と連携協定を結び、帰国した健診者の経過観察態勢も整備してきた。ただ、中国
外国人観光客らを対象とした「観光医療」が広まっていることを受け、独協医科大(壬生町)は日光東照宮と連携し、社団法人「国際観光医療学会」を設立した。日光東照宮で十月九日に第一回学術総会が開かれる予定で、病院や介護施設、旅行会社などの関係者が多数出席するという。 同大は日光医療センター(日光市高徳)に四月、鬼怒川温泉などの恵まれた観光資源を生かし、全国でも珍しい「観光医療科」を新設した。中国人看護師を常駐させて「ホテル宿泊型人間ドック」を実施し、これまでに中国人二人が受診。帰国後のケアのため上海の病院と協定も結んだ。 同学会副理事長を務める日光医療センターの中元隆明病院長は「国際的視野に立って、諸般の課題に対する研究発表や情報交換の場にしたい」と総会に向けた意気込みを唱え、日光東照宮の稲葉久雄宮司は「観光医療は時代を先取りした取り組み。地域振興につながっていくことを期待する」と話した。 (宮本
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く