「2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ」が行われている南アフリカで、治安とともに心配されているのがHIV(=エイズウイルス)感染の問題。成人の5人に1人が感染しているとされる南アフリカに世界中からファンが集まることで新たな感染拡大も懸念され、政府も対策に乗り出している。 ヨハネスブルク市内で客を待つ売春婦・シンディーさんは、HIV感染者だ。「(ワールドカップは)とてもいい商売になると思っているわ。(Q客にうつしてしまうことは考えない?)それはないわ。いつもコンドームを使うようにしているから。コンドームなしではしない。かばんにいつも50個以上、持ち歩いているわ」と話す。 国連合同エイズ計画によると、07年の南アフリカでの成人のHIV感染率は18.1%で、世界最悪レベルとなっている。世界中からファンが集まるワールドカップによって感染拡大を懸念する南アフリカ政府は、スタジアムでコンドー