【ワシントン=加納宏幸】米国家安全保障会議(NSC)のクリテンブリンク・アジア上級部長は18日、オバマ米大統領の広島訪問に関し、「難しい歴史問題に正面から取り組む覚悟があることを示したい」と述べた。また、オバマ氏が広島の平和記念公園で行う発言は数分程度とし、「簡素で威厳のある式典」になると述べた。ワシントンでの記者会見で語った。 クリテンブリンク氏は訪問は第二次大戦の「全ての罪のない犠牲者の追悼」が目的であるとする政権の姿勢を重ねて強調した。被爆者との面会に関しては日程が固まっていないことを理由に明言を控えた。 同席したラッセル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は多くの日本人、朝鮮半島出身者、米国人捕虜らが原爆で死亡したことを挙げ、「悲惨な戦争の犠牲からの教訓を忘れるべきではない」と語った。 クリテンブリンク氏は、オバマ氏が広島訪問に合わせて米軍岩国基地(山口県岩国市)で海兵隊員を激励する