【最終話 虹色のスニーカー】 13年前、 人生はわりとどん底でした。 だから多分これが 人生、最初で最後の週刊連載になると 思っていたし、 打ち切られたら、 もう、いっそ死のうと思っていました。 これは比喩ではなく、 本当にそう考えていました。 それくらい 当時の自分はどん底で、 もはや、どうにも出来ない状況でした。 逆に言えば、 だからこそ、この漫画を 悔いの残らない漫画にしようと 思いました。 「きっとこれが 自分が描く最後の漫画だ」 そう覚悟して始めたのが この『ハヤテのごとく!』という漫画です。 正直なことを言えば 本当に10週で終わると思ってました。 自分の描く漫画が そんなに世間に 受け入れられるとは思えなかったし、 なにより東京に出てきて 五年もアシスタントをしたにもかかわらず、 賞の一つも取れない奴に、 連載が継続できるほど 読者の支持が得られるとは 到底思えませんでした。