ニューオリンズはジャズ、シカゴと言えばハウス(ジャズも有名だが)、ナッシュビルはカントリー&ウェスタン、メンフィスはブルースと、アメリカには音楽で有名な街がある。そしてデトロイトと言えば、多くの人は「8mile」でエミネム、ヒップホップのイメージを持つ人が多いだろうが、私にとってデトロイトはテクノの街である。 デトロイト・テクノはミニマルテクノとであり、ヴォーカルは入っておらず、パッドが多用され、コンクリートのように無機質で硬い音楽だ。 デトロイト・テクノアーティストは黒人が多い。ホアン・アトキンス、デリック・メイ、ケビン・サンダーソン……そして、ジェフ・ミルズだ。 1990年代後半も音楽をよく聴いていた。時間があれば中古のCDショップに行き、セール品を探し、ジャケットを気に入れば手に取り、新譜を買っては、帰りにCDウォークマンにぶち込んで聞いていた。当時はテクノに凝っており、ジャーマン・