そもそも屋号とは、江戸時代以前において家や店を間違わないように区別するために付けられた通称です。武士以外の身分は姓を名乗れず、しかし商人などの身分が生まれ、ビジネスの便宜上必要となったことから付けられたのが屋号の始まりです。 いまでも、井村屋や高島屋、千疋屋などが老舗として存続しているのは、こういった時代背景の名残なのです。個人事業主は屋号、法人は会社名と考えるとわかりやすいでしょう。 個人事業主・フリーランスは屋号を必ず付ける必要がある?個人事業主・フリーランスの屋号は、必ずしも必要ではありません。開業届の項目に「屋号」を記載する欄がありますが、空欄での提出でも問題ありません。また、作家、画家、芸能関係者などで本名以外につける別名のことを「雅号(がごう)」と言いますが、開業届においては屋号と同じ扱いです。 屋号や雅号については、実はあとから付けたい、または変更したいと思ったときの変更届用