2012年2月24日のブックマーク (4件)

  • SYNODOS JOURNAL : 山形浩生は何を語ってきたか(後編) 山形浩生×荻上チキ

    2012/2/249:50 山形浩生は何を語ってきたか(後編) 山形浩生×荻上チキ ■大文字の固有名詞で語る時代は終わった 荻上 最近は、SFの分野などでも、量産されている作品群の中で良質なものを読みなおそう、発掘していこうという動きが続いています。どの分野でも、読むべきの再紹介みたいなまとめは、「○○がすごい」系のムックから2ちゃんのまとめに至るまで、あれこれ出ていますから。 芹沢一也はかつてのあり方を、「オレの父ちゃん強いんだぞ競争」と呼んでいました(笑)。誰の翻訳者であるのか、どんな大文字の哲学者を「召喚」できるのかという、イタコ芸のような、あるいはカードゲームのような文法がありました。「オレのターン、カント!」「こざかしい、デリダ!」みたいな。最近はそうした文法も見なくなってきた。非常にいいことだと思います。 山形 カントが偉かった時代は2世紀ぐらい続いたんでしょうけど、今、特に

  • 「ひとから聞いた話」 - Living, Loving, Thinking, Again

    佐々木孝次『母親と日人』*1所収の「家族と人間形成――漱石の『道草』の場合」(pp.150-247)の冒頭; 夏目漱石は、『硝子戸の中』で、ひとから聞いた話として、自分は生まれてまもなく四谷の古道具屋に里子に出され、毎晩その古道具屋のがらくたといっしょに小さな籠のなかに入れられ、大通りの夜店にさらされていたと書いている。 ある晩、姉のひとりが何かのついでにそこを通りかかり、あまり可哀相なので、そのまま家に連れ帰ったという。かれは、その夜どうしても寝つけずに、夜どおし泣き続けていたが、姉のほうも父親からひどく叱られたそうである。(p.150)これは「漱石の伝記を語る人たちがほとんど例外なく取りあげるエピソード」だということだが(ibid.)、私が気になったのは「ひとから聞いた話として」ということ。(当たり前かも知れないが)私は自分のはじまりについて直接知ることができないということ。他者の言

    「ひとから聞いた話」 - Living, Loving, Thinking, Again
    dohenkutsu
    dohenkutsu 2012/02/24
    ”私は自分のはじまりについて直接知ることができないということ。他者の言葉の伝聞という仕方でしか知ることができないということ” 初めに他者(=関係)ありき。
  • 占い師による「決断代行」のゆくえ:日経ビジネスオンライン

    女性漫才タレントの片割れが占い師の支配下にあるのだそうだ。 いまさら名前を伏せる意味もないので、はっきり書くことにしよう。話題の主は、女性漫才グループ「オセロ」の中島知子さん(40)だ。以下、敬称は省略する。中島知子。一時期は「オセロの黒い方」という言い方をされることの多かったタレントさんだ。 敬称を略す意図についても説明しておく。 これは、私の個人的な受けとめ方に過ぎないかもしれないのだが、この種のネガティブな話題(女性の「恥」に属する話)を敬称付きで紹介すると、記事の印象がかえっていやらしくなると思うからだ。 実際、女性週刊誌は、容赦無くスキャンダルを暴き立てるモードに入ると、敬語の使い方に磨きがかかる印象がある。なんというのか、呼称を挟むことで、書き手が舌なめずりをしている姿が浮かびあがってしまうのだ。 「見る影もなく太った中島さん(40)の顎にはくっきりとしたシワが刻まれ……」 「

    占い師による「決断代行」のゆくえ:日経ビジネスオンライン
    dohenkutsu
    dohenkutsu 2012/02/24
    ”自分が間違った道を歩いていると思ったら、早めに引き返すことだ。 慣性と依存が生じると、自分の意思ではどうにもできなくなる。”
  • 低価格・低賃金なのに過剰サービス - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    話題のワタミ労災事件に関連して、興味深いブログの記事がありました。 http://d.hatena.ne.jp/Lacan2205126/20120222/1329895239(『ブラック企業と旧日軍』(ワタミ化と東南アジア化)) ・・・それは低賃金、長期労働なのに現場の労働のモラルハザードが起きていない点である。それどころか賃金低下、サービスの価格低下に反比例するかのように神経症的にサービスを特化させている印象すらある。これはわが国外産業で象徴的だ。 ・・・しかし我が国の外産業サービスは独自の進化を経ている。低価格化の価格競争に勝つため、さらに物的コストを必要としない従業員の『お客様サービス』を上乗せして対抗しようとする。その結果、低価格・低賃金なのに過剰サービスという単純な行動ファイナンスでは解析不能な現象が起きているのだ。何故、解析が不能なのかというと『従業員のモラルハザード』

    低価格・低賃金なのに過剰サービス - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)