2012年11月20日のブックマーク (2件)

  • 『竹取物語』の他者 - heuristic ways

    『竹取物語』の大まかなストーリーは広く知られている。竹の中で見つけられ成長したかぐや姫が五人の貴公子に求婚されるが、かぐや姫は無理難題のプレゼントを要求して求婚者を次々に退け、最後は天人たちに迎えられて月に帰るという話である。 だが、今回初めてビギナーズ版の『竹取物語』(角川ソフィア文庫、武田友宏解説)を読んでみて思ったのは、かぐや姫がこの物語の登場人物たちにとって異質な他者であるだけでなく、『竹取物語』という「日最古の物語」自体が日の文学伝統にとっての「他者」なのではないかということだった。『日書紀』が日歴史にとっての「他者」であるのと同じような意味で。『竹取物語』や『日書紀』では、いわば「日の外から日を見る」という超越的・外在的な眼差しが徹底しているように思えるのである。  武田友宏氏によると、『竹取物語』はもともと『竹取の翁(おきな)の物語』と呼ばれていたらしい。とす

  • 大学(生)が多すぎる?:大竹文雄の経済脳を鍛える 日本経済研究センター

    新設大学の不認可問題 大学に対する世間の風当たりが強くなっている。文部科学省は2012年6月に「激しく変化する社会における大学の機能の再構築」と「大学のガバナンスの充実・強化」を目指した「大学改革実行プラン」 を発表した。既存の大学は社会の要求に十分答えていないのではないか、という疑念が社会に広くあることを反映しているのだろう。 そのような社会の大学に対する疑念を象徴的に示したのが、田中真紀子文部科学大臣による新設大学の不認可騒動である。田中大臣は、2012年11月2日「大学が全国で約800校ある中、大学教育の質がかなり低下しており、就職ができないことにもつながる」として、2013年の新設を認めると大学設置・学校法人審議会が答申していた3つの大学の設立申請を不認可とした。 また、11月6日の会見では「かねがね、大学を設置する仕組みに問題があると思っていた。文科省は事前規制から事後チェックに

    大学(生)が多すぎる?:大竹文雄の経済脳を鍛える 日本経済研究センター
    dohenkutsu
    dohenkutsu 2012/11/20
    ”教育問題は、多くの人が個人的な経験について議論することが多い。客観的な情報に基づいて、長期的な政策を考慮しないと、将来の日本の人的資本が豊かにならない可能性がある。” げに。