宮崎県で開催されたトークセッションに、看護師をやめて雑貨屋を経験してから、現在はデザインの勉強をしている女性が参加してくれた。仕事をやめようとした時、周囲の人達から何度も何度も「もったいない」と言われた。せっかく学校にも通って資格をとって何年間も働いて仕事にも慣れてきたのに、その仕事を手放すだなんてもったいない、という文脈でその言葉を使ったのだと思う。 女性曰く、 「普段何気なく使っている『もったいない』という言葉は、時に人を苦しめることがあるのだということがわかりました。本当に多くの人から『もったいない』と言われたことで、私は自分がこれからやろうとしていることが、まるでいけないことであるかのように(無意識の内に)思わされていました」 私はこの話を聞いて、ひとつのエピソードを思い出した。 あなたが自分で良いと思うのならば、それで良い。私は11月に新潟県で大学四年生の野島萌子さんとトークセッ